
低インピーダンスの利点とは
低インピーダンス着磁電源で大幅なコスト削減の可能性も
低インピーダンス電源とは、着磁電源内部のインピーダンスを極力下げるように設計した着磁電源のことです。 では、電源のインピーダンスを低くすることによってどんな利点があるのでしょうか?
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着磁ヨークの発熱を抑える
着磁電流波形を比較してみるとわかるのですが、インピーダンスの高い電源と低い電源では、電流がピークに達するまでの時間に差があります。インピーダンスが高いと、ピークまでに時間がかかり、インピーダンスが低いと短い時間でピークに達します。
簡単にいうと、「インピーダンスが高いと、長い時間電流が流れる」ということです。同じ着磁を行うには、ピーク電流値を同じにする必要があるので、単純に「長い時間流れる方が発熱が大きくなる」ということが容易に予測できます。
今まで発熱の問題で着磁ができなかった小型着磁ヨーク等も、低インピーダンス着磁電源を使用することで、着磁が可能になるケースが多いです。特に弊社の究極の低インピーダンス電源HSPシリーズを使用しないと量産着磁が満足にできないケースも多数あります。
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着磁電源のスペックを下げられる
低インピーダンス電源は、電源内部で消費するエネルギーが少ないため、同じ着磁電流を流す場合、インピーダンスの高い電源に比べて、はるかに低い充電電圧ですみます。この充電電圧の差が大きいときは2/3以下の電圧で着磁ができてしまうことも有ります。
実際に「インピーダンスの高い電源では2000Vの充電電圧が必要だったのに、低インピーダンス電源だと1300Vで着磁できてしまった」なんてことがあるのです。
この場合、インピーダンスの高い電源だと、2000Vクラスのスペックが必要ですが、低インピーダンス電源なら1500Vクラスで充分着磁が可能です。2000Vクラスと、1500Vクラスとではコストが大幅に違います。
もちろん全ての条件でこのようになるとは言えませんが、着磁電源を購入する前に一度当社の着磁電源で着磁テストをしてみてはいかがでしょうか?
ひょっとしたら、安い電源で着磁が可能かもしれません。試して見る価値はあると思います。
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